普段の食事が薬の効き目を左右する。
こんばんは。今日は、天気が良すぎるくらいでした。そんな日も今日は朝から、夜まで1日仕事。 こんなに天気がいい日が続くと、唐津くんちの日は天気が崩れそう。そんな話をお客様としていました。 唐津市で薬局とドラッグストアーやってます。 38歳薬剤師 山下 善太郎です。 お客様に薬飲み方を説明していて、食間を理解してない方が多い!と思ったので、 服用時点の説明をカンタンにしたいと思います。
お薬を飲む時間について
ほとんどの方がご存知だと思って、今まで書いてませんでしたが、実は伝わってなかったので書くことにしました。 お薬の飲み方ですが、大きく分けてこの3つ位しかありません。後は、文字通りの服用で大丈夫です。
- 食前・・・・・・ご飯を食べる20~30分くらい前の事に薬を飲んで下さい。
- 食後・・・・・・ご飯を食べて終わって、20~30分くらい後までに飲んで下さい。
- 食間・・・・・・ご飯を食べ終わってから2時間後位に飲んでください。
この中で1番間違いやすいのが食間です。しっかり伝わってると思ってましたが、食事中にお薬を飲むと思ってる方も。食間とはだいたい食後2時間後くらいです。例えば、朝ごはん(8時)と昼ごはん(12時)の間(10時)・昼ごはん(12時)と夜ごはん(19時)の間(15時)って事で食間って言います。このほかにも食直前や食直後などの飲み方があります。これは文字通りです。服用時点を守らないと効かない薬もあります。説明された通りに服用する様にして下さいね。
飲み物・食べ物とお薬の飲み合わせについて
複数の薬の飲み合わせって、皆さん気にされますが、飲み物や食べ物との飲み合わせって案外気にされません。
薬の飲み方
薬を飲むときは基本、コップ1杯分(100mL~200mL)位の水またはぬるま湯で服用する様になってます。水で服用する理由は、薬を飲みやすくするためと、薬を吸収しやすくするためです。水の量が少ないと、薬の吸収が遅くなったりして、効き目が表れるのに時間がかかってしまう事があります。
気を付けてほしい飲み物
- お茶やジュース・・・・病院で処方される血圧の薬や抗生剤などは、グレープフルーツジュースでお薬が分解されたり、吸収が悪くなることもあります。
- コーヒー・・・・・・・最近はカフェインレスのコーヒーなども発売されてますが、一般的にコーヒーにはカフェインを含んでいます。市販薬の痛み止め・風邪薬などを飲むときには注意して下さい。
- 牛乳・・・・・・・・・牛乳にはカルシウムやマグネシウムを含んでいます。抗菌剤の中には牛乳と飲むと吸収が悪くなるお薬もあります。また、牛乳によって胃酸が中和され、胃酸で溶けるように設計されてる薬が溶けないで効果が現れるまでにすごく時間がかかる場合もあります。
- アルコール・・・・・・ビールはダメでも焼酎はいい。って事は絶対にありません。お薬とアルコールは一緒に飲まないようにして下さい。
食べ物
- 糖分の多い食べ物・・・・痛み止めの成分アセトアミノフェン(病院でよく処方されてる カロナール)は、炭水化物や糖分とくっつきやすいので、甘いものを食べて直ぐにこの痛み止めを飲んでも効果が現れるまでに時間がかかる事があります。
- キャベツ・・・・・・・・キャベツに含まれる成分が、上記の痛み止めの成分を分解してしまいます。
まとめ
お薬飲むときは基本『水』です。水以外で飲むときは、自己責任でお願いします。上でも書きましたが、お薬を複数飲むときは、皆さん薬剤師さんに一緒に飲んで大丈夫ですか?って尋ねます。でも、コレを良く食べますが大丈夫ですかって?尋ねられることってほとんどありません。薬が効かない・効きすぎるなどの理由が普段の食生活って事もあります。お薬を飲んでて不安に思った事などがあれば、薬剤師に相談して下さいね。 今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
この記事の投稿者
山下善太郎