あせもは、小さな子供だけじゃなく、屋外で働くお父さんも注意が必要です。
こんにちは。最近更新時間がバラバラです。唐津は連休最終日なのにスッキリしない天気で、さらに蒸し暑い。こんな天気が数日続いてます。 昨日は久しぶりにコンサートに行ってきました。楽しい時間は経つのが早いですね。 唐津市で薬局とドラッグストアーやってます。
38歳薬剤師 山下 善太郎です。 こんな蒸し暑い日が続いていると、『あせも』の薬の相談があります。なので今日は、あせもについて少し書きますね。
あせもは、小さな子供だけじゃなく、屋外で働くお父さんも注意が必要です。
あせもって なに?
汗が体の外に出ないで、閉じ込められたために起こる発疹を『あせも』っていいます。 この発疹は、汗を皮膚表面まで運ぶ細~い導管が何らかの原因でつまり、そこに汗が溜まって炎症を起こす事でできます。 あせもの一番の原因は、汗をかきすぎることにより、皮膚表面にいる常在菌が増殖して、その細菌が汗腺(汗が出る穴)を塞ぐことなんです。また、太陽光(紫外線)の影響や、石鹸のすすぎ残し、絆創膏・湿布薬などによって汗腺を塞ぐことでもあせもは出来てしまう事があります。
あせもはこんな場所にできます。
夏場(高温・多湿期)にできやすい『あせも』ですが、特にできやすい場所は、髪の生え際・肘の内側・膝の裏側・首筋・皮膚と皮膚が接触する場所(脇・股など)・皮膚と毛が擦れる場所です。汗をかき易い胸や背中も出来ることがあります。また、子供(乳幼児)の場合は、小さな体に大人と同じ位の数の汗腺を持っている上に、新陳代謝が活発なので汗が溜まってつまりやすい状況になっています。よって色んな所に、あせもが、出来やすくなっています。
あせもを早く治す方法
まずは、あせもができている所の汗を拭いて、患部を清潔にすることです。濡れたタオルなどでこまめに汗を拭きとり、毎日の入浴を欠かさないようにして下さい。痒い場所などは特に痒いからといって、ゴシゴシこすらない様にしてくださいね。やさしく手で洗ってください。それでも十分に汚れは落ちてます。あまり赤みが少ない『あせも』はステロイドが入ってないローションなどを皮膚に塗ってあげてください。また、ちょっと赤みがあるあせもは、弱めのステロイドなどを使うと早く治ります。(薬で分からないことは、薬剤師に相談して下さいね。)
あせもの予防方法
- 予防方法はなんといっても清潔にする事です。こまめに蒸しタオルや冷たいタオルなどで汗をふきとったり、シャワーを浴びてください。入浴時は弱酸性の肌に優しい石鹸を使いましょう。
- 暑いからといって裸で過ごす事は、汗を吸い取るものが何もないので逆効果です。吸水性(吸湿性)のいいシャツを着てください。
- ご存知の方も多いかもしれませんが、ベビーパウダーは患部が不潔になることもあるのであまりお勧めはしてません。
- 子供の場合は、おねしょマットなどを使われてるかもしれませんが、これらは吸湿性がないので、あせもの原因になることもあります。
この時期は皮膚の悩みが増えますが、まずは清潔にすることで、案外予防できます。
ひどくならない内にご相談くださいね。次回はたま~に相談がある『とびひ』について書きますね。
この記事の投稿者
山下善太郎