安くても良い物が沢山あります
こんばんは、久しぶりに2日続けてのブログ更新です。
また、気長に続けて行きたいと思います。
今日も思いのほか暖かかったですね。朝から福岡での仕事でしたが、お昼過ぎに唐津に変える途中は、とっても暖かく、眠くて、車の運転が辛かったです。
そんな今日は、働き始めた頃と今の違いについて気付いた事を、感じた事を・・・
安くても良い商品が沢山あります
最近よく耳にする、ジェネリック医薬品と言う言葉。薬剤師として働き始めた、17年前は、まだジェネリック医薬品の事をゾロ品って言ってた気がします。このゾロ品、品質がイマイチって、その頃は言われていたような気がします。多分そんな事は無かったと思いますが、自分もその頃は、そんなイメージを持っていました。
そんな頃から約20年が経ちました。いつの間にか、現在は、ジェネリック時代になっています。昔はあまり相手にされなかった商品が薬業界で主役になりつつあります。そんな事ってどの業界でもありますよね。特にこの薬業界では、国もジェネリック医薬品を推進しています。そのおかげで、自分の子供が貰うお薬も今ではほとんどジェネリック医薬品です。
効果が変わらないので、ジェネリックでも別に気にしてません。ただ、子供の場合は、味が子供に合わない時は、仕方なく、先発品を使ったりもしています。
ジェネリック医薬品が分からない方は、下の説明を参考にして下さいね。
ジェネリック医薬品って
ある医薬品メーカーが開発した先発医薬品(新薬)の特許期間満了後に、別の医薬品メーカーが同じ有効成分と製法によって製造する薬。後発医薬品ともいう。欧米では医師が作成する処方箋(しょほうせん)に、医薬品メーカー独自の商品名でなく一般名generic nameが記載されることが多いため、ジェネリック医薬品とよばれる。
新薬の開発には10~15年前後の長い期間と数百億円規模の多大な経費を必要とする。そのため、先発医薬品には開発から20~25年のあいだ特許期間が設けられ、そのあいだは開発した医薬品メーカーが独占的に製造・販売できる。しかし、特許期間満了後は、ほかの医薬品メーカーでも国に申請して厚生労働大臣の承認が得られれば、ジェネリック医薬品として製造・販売できるようになる。ジェネリック医薬品は開発の期間や経費が少なくてすむため、薬価も低く設定することができる。規格および試験方法、安定性試験、生物学的同等性試験などの結果について、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が厳格に審査し、先発医薬品と同等の品質、有効性、安全性が確認されれば厚生労働大臣の承認を得ることができる。(コトバンクより引用)
と説明されてます。要約すると、成分が同じで効果効能が同程度の医薬品で先発品より価格が安い医薬品の事です。
安くても悪くない
昔は、品質が悪いイメージだったジェネリック医薬品ですが、今の私の感覚では、全くそんなイメージはありません。患者さんによっては、ジェネリック医薬品だと血圧が下がらないので、先発品をそのまま使う事もありますが、うちの薬局では、今の所そのような患者さんは、数名程度です。それ位、先発品とジェネリック医薬品との差がなくなってる様に感じます。同じ効き目なら安くても問題ありませんよね。多分、多くの患者さんがそう思うと思います。自分の親の場合もそうですが、先発品をジェネリックに変更しても、効果の変化は分からないみたいです。つまり、同じってことです。飲み薬って味が変わらない限り、多分そんな感じかもしれませんが、外用薬(軟膏やシップ薬など)は、効果が目に見えやすいので、患者さんはとっても敏感です。
自分も、子供が乾燥肌で皮膚炎を起こした時に、先発品と後発品を使い比べた事が有ります。使ったのはステロイド配合のクリームだったのですが、どちらも同じ位の効き目でした、でも、ステロイドでない、保湿剤を使い比べて驚いた事が有ります。成分は同じ保湿剤なのですが、ジェネリック医薬品の方が、使い勝手もよく効き目も良いように感じました。実際、後発品の方が早く治りました。
今では、成分の開発にお金を掛けない分、使い勝手の良さ、使用感などの研究に力を入れてるからかもしれませんね。そのせいか、最近のジェネリック医薬品は、安くても良い物が沢山ある様に感じます。
この経験って、患者さんにジェネリック医薬品の事を話す時にかなり参考になってます。
なんでもそうですが、やっぱり自分で使ってみないと分からないものですよね。薬という特性上すべてを使う事は出来ませんが、使える薬は自分で使って、お薬の味や外用薬の場合は、使用感を伝えるようにして行きたいと思います。
この記事の投稿者
山下善太郎